ブリュッセルの欧州理事会は、ウクライナを議論の中心に据えた。ゼレンスキー氏は2027年に向けて700億ユーロの追加を求めた。マクロン氏はキーウを見捨てないと約束したが、回答の金額は示さなかった。これにStarlinkをめぐる論争と、ロシアの製油所への攻撃の再開が加わる。
ウクライナへの資金提供は、欧州の予算にも、フランスの予算にも重くのしかかる。
EUの今後の拠出に影響しうるし、いずれは公共財政にも及ぶ。
「支援は約束されたが、金額はまだだ。」
Le Monde · franceinfo · BFMTV · Le Figaro · 20 Minutes
ブリュッセルでゼレンスキー氏が700億を要求、マクロン氏は「見捨てない」と約束するも金額は示さず
欧州理事会で、2027年に向けたウクライナの追加支援の要請は、パリの慎重姿勢にぶつかった。一方、Starlinkとロシアの製油所への攻撃が、ワシントンとの関係を乱している。
10月16日(金)にブリュッセルで開かれた欧州理事会は、ウクライナ戦争が主題になった。ウォロディミル・ゼレンスキー氏は、2027年に向けて欧州連合(EU)に700億ユーロの追加を要請した。本紙が追う7社がこの要請を取り上げている。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長もこの件で発言したと、Le Mondeは伝える。参照した記事に決定を伝えるものはない。現時点では要請であって、約束ではない。
エマニュエル・マクロン氏は、ウクライナ大統領との会談を終えた夕方の早い時間に記者会見を開き、「我々はウクライナを見捨てない」と述べた(franceinfo、BFMTV、Le Monde)。キーウが自衛の手段を得ることは「きわめて重要」だとし、「曖昧さ」に対して「一線を守る」必要を強調した(Le Monde)。ただしLe Mondeは、大統領が700億の追加には時間をかけた対応をしているとも指摘する。政治的な約束ははっきりしているが、予算上の回答ははっきりしない。
第二の案件は、より技術的なStarlinkだ。ウクライナ軍に欠かせないこの衛星サービスの制限をキーウが訴えてから2日後、ドナルド・トランプ氏は制限を命じていないと述べた(Le Figaro、Google Actualités)。Le Mondeはライブ速報で、EUがこの能力を短期間では代替できないと認めていると伝える。誰が何を制限し、なぜそうしたのかは、確立していない。我々にあるのは、トランプ氏の説明とウクライナ側の訴えだけだ。
第三の摩擦の種は製油所だ。ウクライナはロシアの製油所への攻撃の再開を決め、トランプ氏はこれを「恥」と評した(4社)。トランプ氏が木曜に、ゼレンスキー氏と話すほうがプーチン氏より「難しい」と述べていた件を問われると、ウクライナ大統領は、むしろトランプ氏との意思疎通のほうが「簡単」だと答えた(Le Monde)。欧州勢はキーウの後ろで結束を固める一方、モスクワは攻勢を誇示していると、20 Minutesはまとめる。見ておきたいのは、2027年の支援について欧州が金額を示すかどうかだ。
きょうの数字
きょうの言葉
欧州理事会制度EUの国家元首・政府首脳が集まる会合で、政治の大きな方向性を定める。