経済·企業 · 報道照合 ✓ 4社 · 数値は会社発表、世界順位は報道の試算

ファストリ、純利益5425億円で過去最高。ユニクロはH&Mを抜き世界2位に

ファーストリテイリングは10月8日、2026年8月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上収益は16.6%増の3兆9633億円、営業利益は31.7%増の7431億円、純利益は25.3%増の5425億円で、いずれも過去最高。純利益は6年連続の最高で、日本の小売業で初めて5000億円を超えた。円換算の売上高で、スウェーデンのH&M(25年11月期で約3兆6000億円)を上回り、アパレル専門店で世界2位になったと報じられた。首位はZARAのインディテックス。27年8月期の純利益は3.2%増の5600億円を見込む。

日本の小売りが世界の上位を争う例は少ない。円安が円換算の売上を押し上げた面はあるが、海外で稼ぐ形が定着した。一方で今期の見通しは3%台の増益にとどまり、成長の速さは落ちる。

ユニクロの値段は、円安と原材料費の上昇の中で決まる。最高益は、値上げを客が受け入れたことの裏返しでもある。株を持つ人は、今期の控えめな見通しに市場がどう反応するかを見る。

海外の店舗が利益の柱になり、為替を除いても強い。世界1位を射程に入れた。

H&Mとの比較は時期も通貨も違う。円安が逆に振れれば順位は揺れる。今期の伸びの鈍化が実力を示している。

きょうの数字は「3.2%」。過去最高より、今期の伸びの小ささの方が次を語る。見るべきは、9日の東京市場での株価の反応と、ジーユー(GU)の立て直し。2位から1位への差は、為替ではなく出店と粗利で詰めるしかない。

DailyDrop 日本版 第5号・2026年10月9日 朝刊

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