EUと中国がハイブリッド車で合意。中国製に年35万台の輸入上限、毎年6%ずつ増やす
EUと中国は、中国製ハイブリッド車のEU向け輸出に、年35万台の上限を設けることで合意した(FAZ、BFMTV)。EU欧州委員会の当局者は、上限は毎年6%ずつ増えると述べた(ファイナンシャルジュース)。BFMTVは、年80万台ほどの中国製ハイブリッド車が欧州に流れ込もうとしていたと伝え、時事通信は台数が半減すると報じた。ロイターは、75億ドル規模に膨らんだ中国のハイブリッド車の対EU輸出が、新たな制限を受けると報じた。中国商務省は、合意はWTO(世界貿易機関)のルールに沿うもので、中国製品だけを狙い撃ちにしてはならないとの立場を示した(ファイナンシャルジュース)。ブルームバーグは、中国側が輸出の余地は確保されると説明したと伝えた。フランスのマクロン大統領は合意を歓迎した(ファイナンシャルジュース)。
EUは、電気自動車への関税に続き、ハイブリッド車でも中国製の流入を抑える。台数の上限は、価格の安い中国車が欧州の市場を一気に奪う事態を防ぐ狙いがある。日本の自動車メーカーは欧州でハイブリッド車を強みにしてきたため、競争条件が変わる可能性がある。
自動車関連の企業で働く人や、欧州向けの輸出に関わる企業の株を持つ人には、関連の動きだ。日本の消費者への直接の影響は小さい。
特定の国からの急増を抑える措置は、域内の産業を守るために必要だ。上限が毎年増えるので、貿易の流れを断つわけではない。
上限枠は貿易を歪める。消費者は選択肢が狭まり、価格が高くなる恐れがある。中国側も、特定の国を狙い撃ちにする措置には反対している。
きょうの数字は「35万台」。EU向けの上限で、現在の流入の見込みの半分以下だ。見るべきは、日本車への影響、他の国や地域が同様の枠を設けるか、そして上限の運用が公表されるかだ。
DailyDrop 日本版 第9号・2026年10月13日 朝刊