国際·安全保障 · 報道照合 ✓ 8社 · 「重要な中核部分」の中身は未確認

北朝鮮、12日の発射を「戦術弾道ミサイル」の試験と発表。トランプ氏は金総書記と「会うかも」

北朝鮮の国営メディアは10月13日、前日の12日に戦術弾道ミサイルの発射試験を実施したと伝えた(NHK、朝日新聞、ジャパンタイムズほか)。試験で、このミサイルの重要な中核部分の技術的な改良に成功したことを確認したとしたが、詳しい説明はなかった(ジャパンタイムズほか)。日本の防衛省は12日、日本海に向けて少なくとも2発の弾道ミサイルが発射されたと発表しており、NHKはこれを指すとみられると伝えた。毎日新聞は、変則軌道の性能を確認した可能性があると伝えたが、ほかの社の確認は取れていない。キム総書記は、新型のICBMだとする「火星20型」などを展示した博物館を視察した(NHK、毎日新聞)。トランプ米大統領は12日、11月に予定するアジア訪問の際に、キム総書記と会うかもしれないと記者団に述べた(NHK、時事通信、毎日新聞ほか)。

北朝鮮が兵器を内外に示す動きと、米朝の首脳会談をうかがう駆け引きが、同時に進んでいる。NHKは、核とミサイルの戦力を誇る意図があるとの見方を、韓国の専門家が示したと伝えた。日本にとっては、日本海に落ちるミサイルの技術が改良されたという主張が、重い意味をもつ。

生活がすぐに変わる話ではない。ただ、発射時の政府の警報や、鉄道・航空の運行情報は、確かめられるようにしておきたい。

抑止のために、日米韓が情報を共有して警戒を続けるのは当然だ。首脳どうしの接触は、対話の糸口になりうる。

会談への期待が先行すれば、ミサイル技術の改良という事実が軽く扱われかねない。成果の見えない対話は避けるべきだ。

きょうの数字は「20型」。博物館で展示されたICBMとされる「火星20型」で、性能は北朝鮮の主張にとどまる。見るべきは、トランプ氏の訪問の日程と、会談が実現するか、防衛省が12日の2発目をどう分析するかだ。会談の可能性が出ても、発射が止まったわけではない。

DailyDrop 日本版 第10号・2026年10月14日 朝刊

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