国際·安全保障 · 報道照合 ✓ 4社 · 発射の日時と効果は北朝鮮側の説明のみ
北朝鮮、潜水艦発射型の巡航ミサイル2種類を試射と国営メディア。中朝を結ぶ新鴨緑江大橋は開通
北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央通信は、潜水艦から発射する2種類の巡航ミサイルの発射実験を行ったと伝えた(NHK、毎日新聞、ジャパンタイムズ、ロイター)。毎日新聞は、北朝鮮が「海軍の能力向上」を掲げたと報じた。発射の日時と場所、飛んだ距離、日本の防衛省の評価は、本紙の集めた範囲では確認できていない。巡航ミサイルは、弾道ミサイルとちがい、翼を使って低い高度を飛ぶ。同じ15日、中国と北朝鮮を結ぶ新鴨緑江大橋が開通した(朝日新聞、毎日新聞、時事通信、ジャパンタイムズ)。完成から10年以上、開かなかった橋だ。時事通信は、貿易や往来の拡大と、関係の改善が進むと伝えた。2つの出来事の関連は、報道では示されていない。
潜水艦から撃てるミサイルは、陸上の発射場を狙う攻撃では捉えにくく、日本の周辺の警戒を難しくする。北朝鮮が海軍の力を誇示したことになる。一方で、中朝の橋の開通は、北朝鮮が中国との経済関係を強めようとしている動きとみられる。
すぐに暮らしが変わる話ではない。防衛省の発表や、政府の警報が出たときの情報は、確かめられるようにしておきたい。
潜水艦からの発射は技術の進歩を示す。日米韓が情報を共有して警戒を続けるべきだ。
国営メディアの主張だけでは、実際の性能はわからない。誇示の面が大きいという見方もある。
きょうの数字は「2種類」。北朝鮮側の説明で、第三者の確認はない。見るべきは、防衛省と韓国軍が分析を公表するか、追加の発射があるか、そして橋の開通が中朝の貿易をどれだけ動かすかだ。
DailyDrop 日本版 第12号・2026年10月16日 朝刊