国内政治 · 報道照合 ✓ 6社 · 辞任の経緯の評価は報道で異なる

簗農水相が辞表、事実上の更迭。後任に閣僚未経験の武部新氏。内閣支持率は42.4%に下がる

簗和生農林水産相は15日に辞表を提出し、高市首相は後任に武部新氏を起用した(朝日新聞、毎日新聞、時事通信)。毎日新聞は「自ら決断」の形だが事実上の更迭だと解説し、朝日新聞も事実上の更迭と伝えた。武部氏は閣僚経験がなく、副農相としての経験が評価された(朝日新聞、毎日新聞)。首相は「即戦力」と述べ、「農水行政を遅滞なく進めて」と伝えた(時事通信、毎日新聞)。野党は任命責任を追及している(毎日新聞)。時事通信の10月の世論調査では、内閣支持率は前月より1.7ポイント低い42.4%で、簗氏の続投判断を約8割が問題視した(時事通信)。ジャパンタイムズも、支持率が新たな低水準になったと報じた。地元の栃木では、議員辞職を求める声が出ている(毎日新聞)。大学教授が簗氏の告発状を出したと時事通信が伝えたが、他社の確認は取れていない。

首相が更迭を見送っていた閣僚が、支持率の下落と世論の厳しい目の中で交代した。任命した首相の責任と、今後の国会運営が焦点になる。ジャパンタイムズは、辞任で危機は止まったが、政権への疑問は残ると指摘した。

農水相は、コメや農業政策の担当だ。新しい大臣のもとで、農政の方針が変わるのかを見たい。簗氏の発言の発端になった道路予算の決まり方は、地元の自治体にとって身近な問題だ。

辞任で区切りがつき、政権は立て直しに動ける。副農相の経験がある武部氏の起用は、実務を重んじた人事だ。

閣僚未経験の起用で、課題の多い農政を任せられるのか。辞任だけでは、予算をめぐる疑いの説明にならないという指摘もある。

きょうの数字は「42.4%」。時事通信の調査の内閣支持率で、1.7ポイント下がった。見るべきは、武部氏が国会でどこまで具体的に農政を語れるか、野党が任命責任をどこまで問うか、簗氏本人が地元で説明に応じるかだ。

DailyDrop 日本版 第12号・2026年10月16日 朝刊

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