社会 · 交通事故裁判 · ✓ 7媒体 · 被告側の控訴の有無は未確認
新名神6人死亡事故、スマホ脇見の元トラック運転手に求刑通り拘禁刑7年。津地裁、法定刑の上限
津地方裁判所は20日、新名神高速道路で6人が死亡した事故で、元トラック運転手の水谷水都代被告(55)に求刑通り拘禁刑7年を言い渡した(NHK、時事通信)。出口博章裁判官は「過失は重大」と述べた(日本経済新聞)。量刑は過失運転致死罪の法定刑の上限だ(朝日新聞、毎日新聞)。検察側は、被告がTikTokの画面を撮るためにスマホを約13秒見ていたと指摘していた。被告はスマホを見ながら時速約82キロで運転していた(TBS NEWS DIG)。遺族は会見で法改正を求めた(テレビ朝日)。弁護人は控訴を「本人が検討中」とした(日本経済新聞)。
過失運転致死罪は上限が拘禁刑7年で、どれほど被害が大きくても過失の事故はこの枠を超えられない。今回は上限そのものが言い渡されたため、量刑の問題が法律の上限の問題に移った。
運転中に数秒スマホを見るだけで、時速80キロなら数百メートル目を閉じて走るのと同じになる。仕事で車を使う人や家族を乗せる人にとって、身近な危険だ。
遺族は、6人の命が奪われて7年は軽すぎるとし、上限そのものを見直す法改正を求めている。ネット上でも量刑が軽すぎるという声が多いと弁護士ドットコムは伝えた。
一方で裁判所は、法定刑の範囲内で最も重い刑を選んだ。過失の事故を故意の犯罪と同じように重く罰することには慎重な考えもあり、危険運転致死罪の適用範囲の議論として扱うべきだという見方もある。
判決が求刑通りの上限だったことと、遺族が法改正を求めたことは確認できた。控訴するかどうかはまだ決まっていない。控訴期限までの被告側の判断と、国会でのながら運転の罰則をめぐる議論を見たい。
DailyDrop 日本版 第17号・2026年10月21日 朝刊