PHPの重大な脆弱性、さくらのレンタルサーバなど緊急メンテ相次ぐ
日本経済新聞は、世界のウェブサイトの約7割に使われているとされるPHPに重大な脆弱性があることが21日わかったと報じた。ITmedia NEWSは、PHPの開発プロジェクトが最大深刻度「Critical」の脆弱性2件を修正するアップデートを、日本時間21日午後11時に公開すると予告したと伝えた。リモートコード実行の恐れがあり、旧バージョンを含む広範な環境が影響を受ける可能性があるという。GMO Flatt Securityは、メモリ破壊系バグと推定し、Session Upload Progress機能に関わるとみている。日経は、さくらネットが対応でさくらのレンタルサーバの機能を一部停止したと伝えた。毎日新聞は、札幌市が公式ホームページを一時停止したと速報し、時事通信は高市首相がSNSで注意喚起したと報じた。
PHPは多くのサイトやSaaSの土台になっているため、一つの欠陥が多数のサービスに同時に影響しうる。修正版の公開前後は、欠陥の詳細が知られて攻撃が増えやすい時期で、先に機能を止める予防措置が相次いだ。
PHPで自社サイトや通販サイトを運営している人は、修正版の適用時期と、利用中のレンタルサーバ会社のお知らせを確認したい。利用者側は、パスワードの使い回しを避け、サービスの復旧案内を確認するのがよい。
予防的なメンテナンスを評価する見方がある。修正版の公開前に機能を止め、自治体も公式サイトを一時停止したことで、被害の拡大を抑える動きだと受け止められる。
一斉停止の影響を指摘する見方もある。保育園向けSaaSやゲーム、通販が同時に止まり、ITmediaは不正アクセスの急増が「SaaS離れ」を招くかという議論も取り上げた。
確認されたのは、重大な脆弱性2件の存在、日本時間21日午後11時の修正版公開予定、複数サービスの緊急メンテナンスと札幌市サイトの一時停止。実際に乗っ取りやデータ流出が起きたかは確認されていない。今日は修正版の公開後に、各サービスの復旧状況と被害の報告を見る。
DailyDrop 日本版 第18号・2026年10月22日 朝刊