金正恩氏、訪中先で「米国にあらがった英雄に感謝」 米朝対話の再開を探る動きとの見方も
毎日新聞は、訪中した北朝鮮の金正恩総書記が、朝鮮戦争の節目にあたり「米国にあらがった英雄に感謝」と述べたと伝えた。47NEWSは速報で、金氏が中国との「歴史的友好」を継承すると語ったと報じた。時事通信は、中朝の思惑が一致し「対トランプ氏」を見据えた訪問だと伝えた。毎日新聞は、韓国メディアの報道として、訪中の目的を「米朝首脳会談へ肯定的シグナル」とする見方を報じた。朝日新聞は、金与正氏の挑発的な発言と合わせ、米朝対話の再開を探る動きとの見方を伝えた。聯合新聞網(台湾)は、北京に約束の早期実行を促す狙いとの分析を伝えた。
毎日新聞は、訪問を朝鮮戦争の節目と結びつけて伝えた。そのため、歴史の確認という側面と、米国との交渉を意識した外交という側面の両方が報じられている。時事通信が「対トランプ氏」と表現したように、米国との関係が背景として意識されている。
日本にとっては、北朝鮮・中国・米国の接触が、周辺地域の情勢に関わる話題になる。訪問の直後は各国の報道が出そろっていないため、続報で内容が変わる場合がある。
米朝対話の再開を探る動きとみる視点。朝日新聞は米朝関係の行方と関連づけ、毎日新聞は韓国報道として首脳会談への肯定的なシグナルとの見方を伝えた。金与正氏の発言も合わせて読む必要があるという立場になる。
中朝関係の再確認とみる視点。毎日新聞は金氏の英雄への感謝の言葉を、47NEWSは歴史的友好の継承を伝えた。聯合新聞網(台湾)は、約束の履行を促す側面を指摘し、対米交渉より中朝間の実利が中心という整理になる。
確認できているのは、金氏が節目を前に英雄への感謝と友好の継承に言及したと報じられていること。確認できていないのは、中国側の公式な発表内容、李強首相との会談の有無、米国との対話に結びつくかどうか。今日は、中国国営メディアの報道と、金氏の帰国をめぐる続報を見たい。
DailyDrop 日本版 第21号・2026年10月25日 朝刊